仕事を進める上で、効率化と質の向上は私たちの永遠の課題ではないでしょうか。
本日は、その課題を少しでも改善していただきたく、仮説思考についてお話します。
■仮説思考とは■
情報の少ない段階から、問題の全体像や結論を考える思考スタイルをいいます。
この思考スキルが身についていると仕事はスムーズに進み、正確性も増します。
仕事に時間がかかっている場合は以下の理由が考えられます。
・人は多くの場合、情報を集めすぎる。
・多い情報は質の高い答えに導いてくれると信じている
・少ない情報だと不安だから、情報を集めるのに時間を使う
そこから集めた情報の分析を行い課題の本質を見極めようとします。
それでは、時間切れ。時間はいくらあっても足りないのです。
私たちはタスクが山積みですが、限られた時間の中で結果を出さなくてはなりません。
そこで、仮説思考のフレームワークをご紹介します。
だれでも簡単に実践できます。日々トレーニングを積んで仮説思考を手に入れましょう。
私の場合は、WEB広告の運用に携わっておりますので、そのシチュエーションに置き換えて見ていきましょう!
①現在の状況を把握し、分析する。
はじめに、状況を把握する。その中で課題・問題は何なのか。分析します。
WEB広告では、広告を何人の人が見て、そのうち何人がクリックして、…という数字を追うことができます。
・表示回数(見られた数)は多いのに、クリック数が少ない
・表示回数、クリック数が多いのに、設定するゴールにたどり着いていない
などが、問題や課題になることが多いです。
②仮説を設定する
①の課題をもとに仮説を考えます。
・表示回数(見られた数)は多いのに、クリック数が低い
→広告の画像にインパクトがなく、訴求内容が伝わっていないのでスルーされているのではないか。
→広告文が行動を起こさせるような内容になっていないのではないか。
このように、一つの課題でも解決策の仮説は複数立てることができます。
③仮説を検証する
設定した仮説の内容を検証・実行していきます。
下記のような行動に移します。
→クリックされやすいような広告画像や広告文に変更してみる。
ここで注意したいのが、施策を同時に行わないことです。画像と文章を同時に修正して、
WEB広告のパフォーマンスが向上した場合、どちらの仮説が正しかったのかわからなくなるからです。
④仮説を修正する
上記の仮説がうまくいかなかったとき。それで、ダメだったと結論付けないないでください。
仮説が正しくなかったときは、「その方向が間違いだった」というひとつの答えに辿りついたわけです。
新たに違う仮説を立てて改善策を模索していきます。
・→クリックされやすいような広告画像や広告文に変更してみよう。
この仮説は間違いだったが、逆に画像や文章は問題ないとわかった。
次の仮説を立てる
・ターゲットがずれていないだろうか。
例)リフォームの広告なのに、設定年齢が20代後半から30代前半に設定されていた。
【仮説】→リフォームをターゲットする年齢は、WEB広告ではなくチラシ広告の方が有効ではないか
この場合、私ならまずWEB広告でマッチした年齢層をターゲットに配信してみて、
結果がでなければチラシ広告を検討すると思います。
今回は、WEB広告で私が実践しているフレームワークを紹介しましたが、どんな職種やタスクでも仮説思考は使えます。
営業のシーンや、タスクが多すぎて残業が多いなど。
現状はどこに問題があるのか、仮説を立てる。
仮説にもとづいた実行策を実践する。
それを修正していく。
情報を多く集める前に、仮説を立てて、その仮説を検証、実行する。
これだけで仕事は大幅に効率が良くなります。
仕事の効率化や質向上に役立つ思考スキルである【仮説思考】のお話をさせていただきました。
またお会いしましょう。