日本の上場企業の8割以上が導入していると言われる「Googleアナリティクス」。
ウェブサイトのアクセス解析で一般的に使われているツールで、多くの住宅会社・工務店のホームページでも導入されています。
ホームページの状況をチェックしたいと考えた時に、まずGoogleアナリティクスをチェックするという方も多いのではないでしょうか。
また、Googleアナリティクスを見たことがないという方も、制作会社に依頼してホームページを作成している場合は、制作会社がGoogleアナリティクスをあなたのホームページに導入している可能性があります。
そんなGoogleアナリティクスですが、従来のバージョンであるユニバーサルアナリティクス(UA)が2023年7月1日をもって終了となり、Googleアナリティクス4(GA4)に切り替わるとGoogleが発表しています。
こちらの話題は以前このブログでも触れたことがありますが、切り替えのタイムリミットが迫っているため、改めてGA4の情報をお届けします。
※以下の情報は2023年6月15日現在の情報です。
UAのサポートが終了
ユニバーサルアナリティクス(UA)のサポートについて、2022年3月にGoogleから下記のような発表がありました。
※support.google.comから一部引用
また、7月1日以降の対応として、下記のように発表されています。
※support.google.comから一部引用
上記の内容をまとめると、UAのサポート終了とGA4の導入は以下の図のような状況となっています。
注意点として、UAとGA4は全く別のサービスです。
UAを導入している場合でも、別にGA4を導入する必要があります。
UAとGA4の違い
UAとGA4は、どちらもGoogleアナリティクスという名称の「ウェブサイトのアクセス解析ツール」であることは共通しています。
また、一般的な住宅会社・工務店のホームページの状況をチェックするという用途において、殆どの場合が「無償」で利用できる範囲で十分に活用可能な点も共通しています。
※UA・GA4ともに、無償版と有償版があります。
UAとGA4の違いはさまざまありますが、主に以下の3点があげられます。
①レポート画面の構成の変更
最もわかりやすい変化として、画面の構成が大きく変更されています。
UAに慣れていた方にとっては各データの確認方法などを再度覚える必要があります。
また、GA4では「探索」機能が追加されました。基本のレポートでも各データを確認できますが、「探索」機能を使うことでより詳細に分析することができます。
②計測の基本的な軸の変更
UAにおいては、ウェブサイトを訪問したユーザーが離脱するまでの行動を示す「セッション」がデータの軸となっていました。
GA4では、「ユーザー」とそのユーザーの行動である「イベント」がデータの軸となっています。
③計測できる項目の変更
主にアクセス解析を行う上で見ることが多い項目では、以下のような変更があります。
・セッション
UAでは、日付をまたいだ時や流入元が変わった時にセッションが一度切れていましたが、GA4ではセッションが継続になります。
これらの変更によって、UAに比べるとGA4ではセッションが少なくなる傾向があります。
・コンバージョン数
UAでは、設定したコンバージョンを1つのセッションで複数回達成した際に「1」とカウントされていましたが、GA4では達成した回数分だけカウントされます。
この変更によって、UAに比べるとGA4ではコンバージョン数が多くなる傾向があります。
※カウント方法は設定で変更することができます。(デフォルトは上記の内容の設定となっています)
・直帰率
GA4でも直帰率を確認することができますが、UAで計測されていた直帰率とは定義が変わっています。
GA4から導入されたエンゲージメントという項目を基準としており、「1 - エンゲージメント率」が、GA4における直帰率となっています。
この変更によって、UAに比べるとGA4では直帰率が低くなる傾向があります。
GA4の導入
前述しましたが、UAとGA4は全く別のサービスとなっているため、まだGA4を導入していない場合は速やかに導入する必要があります。
UAを導入済みのホームページにおけるGA4の導入方法は、主に以下の3点です。
①手動でGA4プロパティを作成する
Googleの画面上にて、手動でGA4のプロパティを作成することができます。
作成されたプロパティは何も設定されていない状態となっていますので、手動で各設定を行う必要があります。
②GA4設定アシスタントを利用する
UAの設定画面に「GA4設定アシスタント」という項目があります。
アシスタントの指示に沿ってプロパティを作成することで、基本的な設定がUAから引き継がれたGA4プロパティを作成することができます。
③UAの自動作成機能で、GA4プロパティが自動で作成されているのを確認する
GA4設定アシスタント内の「Googleアナリティクス4プロパティ(基本設定)を自動作成する」という項目がオンになっている場合、GA4プロパティが自動で作成されている可能性があります。
この場合、UAの各設定が自動で引き継がれたGA4プロパティが作成されているはずですが、しっかりと設定されているか確認が必要です。
・自動で作成済みのプロパティに設定が引き継がれてしまう
・GA4のプロパティが新しく追加で作成されてしまう
などの問題が起きる可能性があります。
デフォルトで自動作成がオンになっているため、自動作成が必要ではない場合はオフにしておきましょう。
今回は、切り替えのタイムリミットが迫っているGA4についての情報をお届けしました。
GA4の導入方法についても記載しましたが、普段からGoogleアナリティクスなどのWEBサービスを利用していない方は、ご自身で設定を行うのが難しい場合もあるかもしれません。
あなたの会社のホームページでGA4の設定が完了しているか不安な場合は、ホームページ制作会社などに確認してみることをおすすめします。
ビルダーズネットの更新サポートに加入していただいている住宅会社・工務店様のホームページに関しては、GA4の各種設定を行っておりますのでご安心ください。
Googleアナリティクスなどを利用した「アクセス解析」で、ホームページの状態をチェックし、改善し続けることは非常に重要です。
自社でアクセス解析を全く行っていないという方や、今回のGA4の件をきっかけにホームページを改善したいとお考えの方は、住宅会社・工務店を専門にWEBコンサル&ホームページ制作を行っている『ビルダーズネット』にぜひご相談ください。
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