前回の記事でGA4におけるコンバージョンがキーイベントに改名されたという内容に触れたので、
今回はキーイベントとは何なのか?どのように活用できるものなのか?
そしてキーイベントに関する注意点について紹介したいと思います。
■キーイベントとは
キーイベントとはWEBサイトにおける特別なアクションを測定するための指標です。
商品購入、フォーム送信、ファイルのダウンロードなどの成果や、特定のページの表示回数、特定のリンクのクリック数などの注目すべき情報を計測する事ができます。
■キーイベントの設定方法は主に2種類
キーイベントの設定方法は大きく分けて、①GA4の管理画面で設定する方法と②GTMで設置したタグを計測する方法の2種類があります。
GA4管理画面でイベントを設定する方法は、既に用意されているイベント、もしくはカスタムイベントの利用に限定されるため、「GA4以外の測定ツールを利用していない」「一般的なアクションの計測だけで良い」場合に適しています。
GTMでタグ設定をする方法は、上記と比べて柔軟性が高い事と、他の計測ツールと共有がしやすい事がメリットとして挙げられるため、「GA4以外の測定ツールも利用している」「特別なアクションを計測したい」場合に有利です。
■他のデータを組み合わせた詳細分析
キーイベントを他のディメンション(データの属性)と組み合わせる事で、「どの流入経路がどれくらいの成果につながっているか」「最も成果を上げている広告はどれか」といった、WEBサイトの詳細な分析が可能になります。
UAには「コンバージョン」レポートがあったので、そこからデータの細分化ができたのですが、GA4では無くなってしまったため、「イベント」レポートのセカンダリディメンションを駆使するか、他のレポートのキーイベントの項目を絞るかして目的の測定結果を得る事になります。
この作業はかなりテクニカルで、GA4のレポートメニューの構成が頭に入ってないと、うまく情報を絞り込む方法を手当たり次第に探す羽目になります。
■キーイベント取り扱い上の注意
正確な数値を得るには測定ツール(GA4など)に習熟する事も重要ですが、そもそも正確な測定ができていなければ知りたい結果を得る事は決してできません
例えば、「タグ設定にミスがあり全く測定できていなかった。」といった単純なものは、気付きやすく、修正もしやすいです。
しかし、「特定の流入経路のみに絞って測定しようと思ったが、キーイベントの設置ポイントが悪く、条件に合った測定ができていなかった。」というような、うっかりそのまま測定してしまうと誤りに気付かずそのまま何年も…なんてケースも考えられます。
他にも、「特定のコンバージョンポイントのみの獲得数を計測したかったが、そもそもそれが可能なサイト構成になっていなかった。」というように、WEBサイト全体の構成を考慮しなければならないケースもあります。
また、「今は特に注目していないが過去に設置してそのまま残してある」といった余計な情報としてレポート表示を見づらくしてしまうケースや、「とにかく細かく計測したいのであらゆるページに設置した」といった実際の分析には適用しづらくなる状態は避けましょう。
設置上限は30件となっており、それだけあれば十分という事なのでしょう。
適切な件数を適切な方法で設置するように心がけましょう
■まとめ
キーイベントは自社サイト固有のデータを収集・分析する事ができるため、ビジネスにおいてはとても重要な役割を果たします。
しかし、適切に設定するには技術や知識を要するため、ハードルが低い作業とは言えません。
ビルダーズネットでは、サイト制作でもWEB広告運用でもキーイベントの確認や設定を行っています。
集客できるサイト運用を目指すなら、ビルダーズネットにご連絡ください。
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