WEB広告を実施する際、KPIを設定していますか?
10万円の広告予算で、闇雲に「目標来場獲得数は10件!」としていませんか?
WEB広告で来場を獲得するのは、気合でなんとかなる話ではありません。
目標を設定し、その目標を達成するために、プロセスを管理・評価してPDCAを回していく必要があります。
10件が目標来場獲得数なのであれば、それに見合った適切な予算を決めていく必要があります。
WEB広告は気合ではなく、論理的に考えて、攻略していくものです。
KPIを設定して、適切な目標、それに対する適切な予算を投下しましょう。
それでは、詳しく解説していきます。
■KPIとは?KPIという言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
KPIとは、目標を達成するためにプロセスが適切に実行されているかを管理・評価する指標のことです。
ただ、言葉だけを理解するだけでは数字遊びになってしまいますので、
この記事では、本質をWEB広告を例に解説していきます。
KPIとは、「Key Performance Indicator」の頭文字をとった略語で、日本語に訳すと「重要業績評価指標」となります。
ここで、本質理解のために、「Key Performance」と 「Indicator」にを分けます。
「Key Performance」とは、「目標達成のカギ」です。そしてそれは何なのかを考えます。
「Indicator」とは、そのまま「指標」です。
目標達成のカギを見抜き、適切な指標を設定することで、目標達成水準が明確になり、PDCAを回しやすくなります。
分解することによって、KPIとは、「目標達成のカギを数値化して管理するための指標」であることがわかりました。
では、次にSNS広告を例に考えてみましょう。
WEB広告を配信する際には、必ず以下の前提条件があります。
・イベントの性質 → 完成見学会
・広告配信期間 → 2週間
・広告予算 → 15万円
といった具合です。
これを前提に目標、KPIを設定していきましょう。
■KPIを設定していく
◎ゴール(いわゆるKGI これは別の機会に)
・来場獲得数3件
◎目標達成のカギ
獲得単価50,000円(予算15万円に対して、3件の獲得目標なので50,000円)
◎設定するKPI
今回は以下の指標を設定します。(広告媒体や外部環境などで設定する指標は異なります)
・クリック単価
・クリック数
・コンバージョン率(クリック数に対してコンバージョンした割合)
設定した後は、獲得単価5万円の場合はクリック単価はいくらで、
クリック数はどのくらい集めないといけないのかを考えます。
◎15万円の予算から逆算するとこのように設定されました。
・クリック単価:150円
・クリック数:1,000回
・コンバージョン率:0.30%
※クリック数(1000)×クリック単価(150)=150,000円となります。
目標設定のカギである獲得単価は、クリック単価150円で、1000回のクリックが必要。
そして、1000回のクリックのうち、コンバージョン数は3件なのでCVRは0.30%となります。
これで追うべき指標がはっきりとしましたね。
KPIを設定しただけで満足して終わってはいけません。
毎日、少なくとも3日置きに数値を確認して、設定したKPIが目標からずれていないかを確認します。
もし、クリック単価が200円になっていたらどうでしょうか?
最終的に500回のクリックしか集められず、コンバージョン率から逆算すると、獲得数は1~2件にとどまり、獲得単価は75,000円〜100,000円となってしまいます。
そこで、クリック単価が200円になっている原因を探ります。
広告文やキャッチコピーなのか、広告クリエイティブ画像なのか、設定したオーディエンス(年齢エリア興味関心など)なのか、はたまた別の要因なのか。仮説を立てて、改善していきます。
ご自身の「勘」や代理店から言われる「経験」とやらに頼ることなく、目の前の数字を追うことで、
プロセスの良し悪しを確認し適切にPDCAを回すことができ、目標達成に向けて進めるのです。
このように、達成しなければいけない目標に向けた、KPIの設定はとても重要なのです。
広告配信自体が目的になってしまっていませんか?
わからないまま放置していませんか?
代理店から適切なフィードバックをもらっていますか?
現状のWEB広告の目標設定が曖昧だったり、なんとなくが続いている場合は、
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