こんにちは、
住宅会社専門のホームページ制作 WEBコンサルタント JYUです。
全12回の連載で集客に特化したウェブ活用についてお伝えしていきます。第2回目は、ウェブサイトにおける「動線」のお話です。
みなさんが設計、プレゼンをするときを思い出してください。どのようにしたら家事をスムーズにこなせるかと考えたり、家事動線の良さをアピールしたりしませんか?
これは、ウェブサイトにおいても同じことが必要です。
サイト制作を進めていくなかでよくあるのが「これもトップページに展開してください」という依頼です。あれもこれも全てを伝えたい気持ちはわからなくはないのですが、お客さんが果たしてその情報を欲しているのかを考えず、言いたいことをすべて詰め込んでしまうと、本当に伝えたいことがぼやけてしまいます。
お客さんはトップページの隅から隅までもれなく見てくれると思ったら大間違い。まずは、パッとサイト全体を見て、デザインや雰囲気、展開写真やキャッチコピーに共感を覚えたとき、初めて「もっと知りたい」という欲求が生まれます。
「どんな家を建てるのだろう」とか「モデルハウスがあるなら見に行きたい」とか「どんな人たちがやっている住宅会社なんだろう」とか、こうした心理にすっと応えるには、あまり重要ではないコンテンツはトップページには展開せず、興味を感じた段階で初めて見せるという工夫が必要です。
こちら側が伝えたいことの多くは、お客さんにとってノイズになっていることが多々あります。トップページの役割は、パッと見て「この住宅会社は私の理想に近いかも」と感じてもらい、その興味を下層ページにストレスなく誘導することです。
ソーシャルメディアが台頭している今の時代、いわゆる「広告臭」のするものは少々嫌われる傾向になってきました。ウェブサイトも同じで、ウェブ制作会社が盛りに盛って仕上げましたというサイトより、自分たちが日々やっていることを等身大に投影させた「正直」なサイトのほうが好感を持たれます。
そういう意味でも、言いたいことを脈絡なく載せるよりは、お客さんが腑に落ちるようなストーリーと合わせて「なるほど、だからこの住宅会社は、こういう家づくりをしているんだ」と思ってもらえるような見せ方をしてみてください。
こうした展開を考えると、ウェブサイトはもちろん、住宅会社として何をすべきか、なにが独自のウリなのかということを見直すきっかけにもなります。
ただのお色直しで終わらせず、あわせて自社の家づくりも再考する、そこまで意識したウェブサイト展開をぜひ考えてみてください。
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